アレフの取り組み・農業

食の安全・安心は食材からと考えて1988年、北海道恵庭市に実験農場を開設しました。ここで農業の実際を学び、技術を研究して、農薬の使用を極力抑える「アレフ栽培基準」を策定しました。

ふゆみずたんぼ

「ふゆみずたんぼ」は、冬のあいだも田んぼに水を張り続けることで生態系を復活させ、その力で稲を育てます。生態系が元気でバランスよく活動していれば、雑草の繁茂も、特定の昆虫の大量発生も自然に抑制されます。空気中の窒素の固定も盛んに行われます。それにより、「ふゆみずたんぼ」では農薬も化学肥料も使わずに健康的なお米が収穫できます。また、野鳥など多くの生きものの生命を支える湿地としての機能ももっています。アレフでは2006年からこの「ふゆみずたんぼ」の北海道での実験栽培に着手。その実証をもとに普及にも取り組んで成果を上げはじめています。

「草地農業(Grassland Farming)」の運営

高給与高生産をひたすらめざしてきた日本の酪農・畜産を見直すため、アレフは1996年、北海道伊達市に牧場を開設しました(現在は協力会社である株式会社牧家)。その後、牧草地での放牧で牛を育てるニュージーランドの「草地農業」との出会いがあり、その技術やノウハウの導入に努めてきました。現在ではさらにヨーロッパアルプスの放牧スタイルなどにも着目して研究を続けています。

「創地農業21」の運営

グループ牧場開設と同じ1996年に、農業リーダーの育成を目標とする勉強会「創地農業21」を立ち上げ、「草地農業」を学ぶ「グラスファーミングスクール」や「ふゆみずたんぼ」を学ぶ「食・農・環境セミナー」などを開催してきました。2009年度で第20回目を迎えた「グラスファーミングスクール」では、全国から53名の参加者が北海道十勝に集合し、スクール出身者の実践報告、草地の生きもの調査、草地の分析など多彩なプログラムに取り組みました。

生きもの調査

2006年から「省農薬米」の田んぼで、生産者団体や〈びっくりドンキー〉が主催する生きもの調査が行われています。「省農薬米」の田んぼやその周辺には、カエル、ドジョウ、メダカ、ミジンコなど、一般の田んぼでは見られなくなって久しい多くの生きものがたくさん棲息しています。このことによって、豊かな生態系が守られていることが確認されています。

遺伝子組み換え作物の不使用

遺伝子・種・生態系の3つのレベルにおける豊かさと健全なバランスが生物多様性を支えます。遺伝子も大切な資源です。遺伝子組み換え作物自体の安全性についても疑問があると考えています。作物の生きものとしての本来の仕組みや育ち方を尊重する意味からも、可能なかぎり遺伝子組み換え作物は使っていません。

農業の多面的価値を生かす

農業には食糧生産のほかに国土を守り水資源をつくり、美しい田園景観を形成して地域コミュニティを活性化させ、さらに文化を伝承し、教育の場となる等のさまざまな機能があります。生きもの調査もその一例ですし、こうした面でのアレフの象徴的存在といえるのが北海道恵庭市の「えこりん村」です。ここではさまざまなイベントや展示を企画して多くの方々にご来場いただいています。

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