生物多様性に配慮した持続的なお米の仕入れ活動
生物多様性に配慮した持続的なお米の仕入れ活動
びっくりドンキーで提供するお米は全量契約栽培を行っています。農薬使用は除草剤1回以下、畔を含めて化学合成された殺虫剤・殺菌剤の使用は禁止、化学肥料の使用に関しては、化学肥料由来の窒素分を半分以下*という基準を定め、2006年より全店舗で使用しています。
2010年には、水田が生物多様性に優れた人工湿地でもあるという知見に基づき「田んぼの生きもの調査」を開始しました。2016年より、年1回以上の「田んぼの生きもの調査」の義務化を一部産地から行い、2023年度からは 400軒以上 の契約生産者 すべてで取り組まれています。これにより、契約栽培米の全産地で、田んぼが多くの生きものの宝庫であることを認識していただけるようになりました。
さらに、生産者の方々は「田んぼの生きもの調査」の結果を踏まえ、オタマジャクシやヤゴなどの水生の幼生が成体になるのを待つための「水田の中干延期」、水田環境で暮らす魚類の移動を助けるため落差の大きな排水路と水田をつなぐ「魚道の設置」などの、生物多様性配慮項目に自主的に取り組んでいます。
今後も、生産者の方々との連携を深めて、食を通じて生物多様性に貢献できるよう、活動を継続していきます。
*施用する窒素分が(農林水産省の「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」で定義された)地域ごとの肥料の慣行レベルの50%未満に化学肥料の使用を節減する
< 事例掲載 >
『生物多様性民間参画 事例集』(環境省発行、2020年5月、p8に掲載)
アレフのお米の仕入れ活動が「国連生物多様性の10年」(2011年~2020年)を通じた民間参画の代表的な取り組みとして、「持続可能な開発目標(SDGs)」との関連性とともに掲載されました。
引用:環境省生物多様性ウェブサイト
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/index.html
『にじゅうまるプロジェクト 10年の振り返りと日本から世界に発信する新しい協働』(IUCN-J発行、2020年6月、pp50-51に掲載)
「国連生物の多様性10年日本委員会(UNCB-J)」の委員団体の一つ、「国際自然保護連合 日本委員会(IUCN-J)」が、2011年より愛知目標実施を支えるメカニズムとして展開する『にじゅうまるプロジェクト』の10年間の評価を、『にじゅうまるプロジェクト 10年の振り返りと日本から世界に発信する新しい協働』としてまとめました。本書には、達成を測る指標として生物多様性国家戦略や、UNDB-Jロードマップに位置づけられたにじゅうまる宣言数の推移や、テーマごとの10年の振り返りが掲載され、同時に宣言の中から厳選された事例として、弊社の活動も紹介して頂いています。